長崎県の警察署に勤務する50代の男性巡査部長が、酒気帯び運転を行ったとして書類送検されました。前夜に焼酎のお湯割りを10杯飲んだ状態で翌朝出勤し、呼気検査でアルコールが検出されたということです。巡査部長は懲戒処分を受け、依願退職しました。
長崎県警は、酒気帯び運転を行ったとして50代の男性巡査部長を道路交通法違反の疑いで書類送検しました。巡査部長は、県北地区の警察署に勤務しており、昨年11月、自宅で焼酎のお湯割りを10杯飲酒した後、翌朝、約6キロの距離を車で運転し職場に出勤しました。出勤後の呼気検査で基準値を超えるアルコールが検出され、発覚したということです。
調査に対し、巡査部長は「酒が残っているとは思ったが、交通事故を起こすことはないと考えた。また、急に仕事を休むと迷惑がかかると思った」と供述しました。県警は、17日付けで巡査部長を停職3か月の懲戒処分とし、同日、巡査部長は依願退職しました。
長崎県警では今回の件について「警察官として言語道断の行為であり、厳正に対処する」との声明を発表しました。また、今後はアルコール検知の厳格化や職務倫理の再教育を実施し、再発防止に努める方針を明らかにしています。
長崎県警では昨年8月にも別の警察官が酒気帯び運転で懲戒処分を受けており、規律の徹底が課題となっています。