3日、西臼杵広域消防本部のパワーハラスメント問題について、百条委員会が最終報告を発表し、3人の上司による26件のハラスメント行為を認定しました。暴力やセクハラを含む重大な事案が明らかとなり、厳正な処分が求められています。
西臼杵広域消防本部で発生したパワハラ問題を調査していた百条委員会は3日、最終報告書を管理者である高千穂町の甲斐宗之町長に提出しました。報告書では、3人の上司による26件のハラスメント行為を認定し、特に飲酒時の暴力やセクハラについて刑事責任を問われる可能性があると指摘しました。
また、パワハラを放置していた上司や組織の対応を問題視し、責任追及の必要性を訴えています。調査の過程で、半数以上の職員が被害を訴え、約3割が退職を考えていることが判明。さらに、今年度退職予定の1人を除く2人の上司に対し、職員から厳しい処分を求める嘆願書が提出されていました。
甲斐町長は「同じ職場で働かせることは考えておらず、厳しい処分を検討せざるを得ない」とコメント。今年度中に最終的な処分を決定する方針です。職員からは「決死の覚悟で証言したことを重く受け止め、働きやすい環境を整えてほしい」との声が上がっています。