3日、福岡県の結婚式場運営会社「アルカディア」の元社長ら5人が、新型コロナウイルスの雇用調整助成金約2200万円を不正受給した疑いで逮捕されました。従業員97人の休業日数を実際の約2倍に水増して申請していたとみられています。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、久留米市に本社を置く結婚式場運営会社「アルカディア」の元社長・大串淳容疑者（54）と、現職の幹部4人です。警察によると、5人は2022年11月、従業員97人の休業日数を水増しして申請し、雇用調整助成金約2200万円を不正に受給した疑いが持たれています。
実際の休業日数は延べ671日以下だったにもかかわらず、申請では1600日に増やしていました。雇用調整助成金は、新型コロナの影響で事業者が従業員を解雇せずに雇用を維持する場合、国が補助する制度です。「アルカディア」は2020年から2022年にかけて総額約10億円の助成金を受給していました。
警察は、5人の認否を明らかにしていませんが、組織的な関与の可能性も含め、余罪についても調査を進める方針です。
