中学生殺傷事件の容疑者を乗せた護送車の進路を妨害したとして、福岡県北九州市の35歳の自営業の男性が威力業務妨害の疑いで逮捕されました。警察は動機や事件との関連を調べています。
福岡県警によると、逮捕されたのは北九州市小倉北区に住む自営業の木村孝春容疑者(35)です。木村容疑者は、2024年12月21日午前11時すぎ、小倉南警察署から北九州都市高速道路若園料金所付近までの約200メートルにわたり、警察の護送車の進路を妨害した疑いが持たれています。
木村容疑者は、護送車の前で乗用車を低速走行させたり、停車を繰り返したとされており、事件当日には交通事故の手続きで警察署を訪れていました。その後、警察署の敷地内で護送車の前に接近し、警察官から注意を受けたにもかかわらず、妨害行為を継続したとされています。
護送車には、12月14日に発生した中学生殺傷事件で逮捕された容疑者が乗っていましたが、木村容疑者とこの容疑者の関係については明らかになっていません。
警察の調べに対し、木村容疑者は「低速走行したことは間違いないが、停車したことについては記憶があいまいでわからない」と供述し、容疑を一部否認しています。警察は詳しい経緯や動機について捜査を進めています。