福岡市内のマンションの宅配ボックスを利用して特殊詐欺で得た現金を回収したとして、44歳の男性が再逮捕されました。容疑者は過去に海外渡航を繰り返しており、警察は国際的な犯罪グループとの関与を調査しています。
警察によると、再逮捕されたのは東京都練馬区の無職、石坂友寿容疑者（44）です。石坂容疑者は2024年9月、共謀者とともに、福岡市中央区のマンションの宅配ボックスから、詐欺で高齢者からだまし取ったとみられる現金200万円を回収した疑いが持たれています。
調査の結果、石坂容疑者は2024年9月から11月にかけて、他の実行役とともに同様の手口で現金を回収していたとみられ、被害総額は約3000万円に上るとされています。利用された宅配ボックスは防犯カメラが設置されておらず、管理人が不在のマンションが選ばれていたことが確認されています。
石坂容疑者は2018年から2024年までの6年間で20回以上フィリピンに渡航しており、警察は国際的な犯罪グループとの関係を調べています。一方で、警察は容疑者の認否を明らかにしていません。
福岡県警は、特殊詐欺グループ内で現金の受け渡し方法が多様化しているとみて、警戒を強めるとともに、さらなる捜査を進めています。
