鹿児島銀行で保険会社からの出向社員が約9000件の顧客情報を漏えいしていたことが明らかになりました。情報は自社シェア拡大を目的に利用されていたとされています。
鹿児島銀行は16日、東京海上日動火災保険から出向していた社員が、顧客情報約9000件を自社やグループ会社に漏えいしていたと発表しました。この漏えいは2009年7月から2011年7月、さらに2015年6月から2024年7月にわたって行われており、契約者の名前や保険金額などが含まれていたとのことです。
情報漏えいの対象は、個人5600件、法人3400件に及びます。出向社員は、東京海上の市場シェア拡大を目的に、他社契約者の情報を利用していたと説明しています。現在のところ、二次被害は確認されていません。
鹿児島銀行は、該当する個人および法人に書面で通知を行うとともに、専用の問い合わせ窓口を設置して対応しています。また、「情報取り扱いの重要性を再認識し、再発防止に努める」とのコメントを発表しました。
近年、損害保険業界では出向社員による情報漏えいが相次いでおり、業界全体での信頼回復が求められています。