諫早市が移住者向けの案内メールを誤送信し、メールアドレスが漏えいしました。送信相手全員に謝罪し、二次被害は報告されていません。
長崎県諫早市は3日、市が把握していた移住者のメールアドレスを誤って漏えいしたと発表しました。問題となったのは、移住者向けのイベント案内メールで、市移住定住推進課が3月8日に開催予定の「移住者交流会」の案内を、移住者46人に送信した際に発生しました。
通常、受信者のメールアドレスが他の送信相手に表示されないようにする「BCC」欄を使用するところを、誤って「宛先」欄に入力し送信したため、メールを受け取った移住者全員に他の送信者のメールアドレスが見えてしまう状態となりました。市の説明によると、46件のうち3件は送信エラーとなりましたが、43件のメールアドレスが誤って共有され、その中には氏名が判別できるものも含まれていたとのことです。
諫早市は4日、対象者全員に謝罪メールを送信し、現時点で二次被害の報告はないとしています。市は今後、個人情報の取り扱いに関する職員への指導を徹底し、送信前のチェック体制を強化する方針です。
諫早市では過去にも行政関連の情報管理に関するトラブルが報告されており、市民の個人情報を保護するための運用体制の見直しが求められています。