大分県大分市のふ頭で2024年4月、トラックの連結作業中に男性作業員がトラックと船の壁に挟まれて死亡した事故で、大分労働基準監督署は、事故防止の措置を怠ったとして、港湾荷役会社と作業責任者を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
この事故は2024年4月23日、大分市の大在公共ふ頭に停泊していた貨物船内で発生しました。トラック運転手の川上治さん(当時54歳)が、大型トラックとコンテナを連結させる作業中、動き出したトラックと船の壁に挟まれ、死亡しました。
大分労働基準監督署によると、当時の作業責任者(41歳)は、川上さんが運転席を離れる際、エンジンを停止しサイドブレーキを確実にかけるよう指示をしておらず、事故防止のための適切な措置が講じられていなかったとされています。
このため、3日付で港湾荷役会社「大分海陸」と作業責任者を労働安全衛生法違反の疑いで大分地検に書類送検しました。
大分海陸は「今回の事故を厳粛に受け止め、再発防止に全力を尽くす」とコメントしています。