陸上自衛隊久留米駐屯地に所属する自衛官とその知人が、同僚から現金150万円を脅し取ったとして逮捕されました。自衛官は容疑を否認していますが、知人は犯行を認めています。
福岡県警は16日、恐喝の疑いで陸上自衛隊久留米駐屯地所属の自衛官、大和龍太容疑者(21)と、久留米市に住む自称建設作業員の廣重玲哉容疑者(27)を逮捕しました。2人は昨年1月、久留米市内で大和容疑者の同僚の自衛官に対し、知人の車を狙った「あおり運転」を仕掛けさせ、その後示談金の名目で現金150万円を脅し取った疑いが持たれています。
警察によると、大和容疑者は助手席から同僚に「あおり運転」を指示し、クラクションを鳴らさせるなどしていました。廣重容疑者は「あおり運転をした」と因縁をつけ、大和容疑者が「これが職場に知られたら大変なことになる」と金銭解決を促したとされています。
大和容疑者は「お金を借りただけ」と容疑を否認しつつ、「普通に頼んでも貸してくれないと思い、この方法を思いついた」と供述。一方、廣重容疑者は「金に困っていた」として容疑を認めています。
この事件は昨年7月に陸上自衛隊から警察に相談があり発覚しました。警察は2人の詳細な関与と背景について捜査を進めています。